【行田市】小見にもあった石室内の見学ができる古墳「小見真観寺古墳」。お寺の境内で静けさに包まれながら古代のロマンに触れてみませんか。
以前の記事で石室を見学できる八幡山古墳をご紹介しましたが、行田には他にも石室に入れる古墳があることをご存知でしょうか。今回訪れてみた「小見真観寺古墳」もそんな古墳の一基でした。
小見真観寺古墳があるのは、小見にある新義真言宗のお寺「真観寺」の境内。本堂の裏にある小高い丘のような場所が小見真観寺古墳です。
本堂の右側に回って奥へ進んでいくと、墳頂へ登る階段があります。
墳丘はうっそうと木が茂っていますが、きれいに整備されているので墳頂を気持ちよく散策できます。
小見真観寺古墳には後円部と鞍部に石室がそれぞれあります。墳頂で見ることができるのは鞍部の石室。こちらの石室では、明治13年に金環、鉄製刀子(とうす)、金銅装頭椎太刀(かぶつちのたち)、銅鋺(どうわん)などの出土品が発見されたそうです。
こちらの石室は入口が厳重に施錠されていて入れないようになっていますね。
麓に戻り、墳丘沿いに右奥へと進んでいくと後円部の石室入口が見つかります。
こちらの石室には「ご自由にご見学ください」と書いてあり、門扉を開けて内部へ入ることができます。
内部は前室と玄室の2つで構成されています。2つの部屋は写真のような1枚石の間仕切りで分けられています。
玄室は石が精密に組み合わさって作られており、昔の人たちの技術力に驚かされますね。
以前紹介した八幡山古墳は石室公開日が土曜、日曜、祝日だけと決まっていましたが、小見真観寺古墳はいつでも自由に見学できるのがいいですね。ただし、場所が寺院の敷地内なので、見学する際には周囲へ迷惑がかからないよう配慮をしっかりとお願いします。
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