【羽生市】赤ちゃんの健やかな成長を願う「初山祭」は今年も6月30日と7月1日に西1丁目の浅間神社で開催。ムジナもんと記念写真も撮れますよ。
羽生駅の北側、西1丁目に鎮座する浅間神社で毎年6月30日と7月1日に行われている伝統行事「初山祭」が、今年(2025年)も例年通り開催されるとのことです。
一般的に初山祭は関東地方を中心に行われていて、生後初めてこの日を迎える赤ちゃんのために、無病息災と健やかな成長を祈願する大切な祭事として知られています。
古来より毎年7月1日は浅間神社の山開きの日になっており、赤ちゃんが初めて山に登り参拝する(=成長の第一歩)ことから「初山」と呼ばれているそうですよ。
初山祭の参拝手順
「初山祭に参拝してみたいけれど、どうすればいいのかな?」と考えているパパやママもきっといらっしゃるでしょう。
参拝は、新生児を連れて鳥居をくぐるところから始まります。受付で初穂料3,000円を納めた後、赤ちゃんの額に一年の無病息災を願う「初山印」と呼ばれる判子を押してもらい、神職による神事が執り行われます。

昨年の初山祭(画像提供:羽生市観光プロモーション課)
神事の後は記念撮影をされるご家族も多いようですよ。そして、赤ちゃんが夏を健やかに過ごし、家庭が円満であるようにとの願いを込め、団扇を買い求めるのが習わしとなっているそうです。

昨年の初山祭(画像提供:羽生市観光プロモーション課)
一通りの参拝手順を終えたら、正面の階段ではなく東側の階段のほうからゆっくりと境内に降ります。
羽生市のご当地キャラ「ムジナもん」も登場!
羽生の初山祭がユニークだといえる点は、なんと羽生市のご当地キャラクター「ムジナもん」たちも境内にやってくることです。

昨年の初山祭(画像提供:羽生市観光プロモーション課)
赤ちゃんとの記念撮影のチャンスもありますので、ご家族皆さんで特別な一枚を撮ってみてはいかがでしょうか。浅間神社ならではの、楽しい思い出になること間違いなしですよ。

昨年の初山祭(画像提供:羽生市観光プロモーション課)
神社が建つ「毘沙門山古墳」の歴史
浅間神社が建つ場所は、実は「毘沙門山古墳」という前方後円墳なんです。これは史跡ファンに知っておいていただきたいポイントですね。
周囲の地形が平坦な中で、ここだけ不自然に小高くなっているのはそのためです。古墳の上からは心地よい眺めが広がり、羽生にゆかりの剣豪、小澤愛次郎翁の像も佇んでいます。
彼は剣道の名門「羽生興武館」の初代館長で、複数の流派を皆伝した偉人です。ここの境内には毘沙門山古墳、浅間神社のほかに毘沙門堂もあり、歴史好きにとっても興味深い場所ですよ。
新生児の健やかな成長を願う「初山祭」をきっかけに、ぜひこの歴史と信仰が息づく浅間神社を訪れ、その深い歴史に触れてみてはいかがでしょうか。
※羽生市観光協会様、羽生市観光プロモーション課様、お忙しいところ取材にご協力いただきありがとうございました。
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